生活習慣の改善は「痛風」「高尿酸血症」の治療には重要です。「食生活の見直し」「運動」「十分な水分補給」、そして「ストレス解消」も欠かせません。ストレスと尿酸はどのように関係するのでしょう。
人間は強いストレスを感じると交感神経(身体の働きを活発化させる神経)の働きが強まり、心身の緊張状態が続きます。結果、代謝が活性化して尿酸の合成が促進されてしまうと考えられています。また、ストレスで自律神経系が障害され、尿酸の排せつがうまく行われなくなり、尿酸値が上昇する可能性もあります。そして、強いストレスがきっかけで痛風発作が起こることも報告されています。
「痛風患者さんにはどのような性格の人が多いか」について、東京女子医大の研究報告があります。それによると「タイプA行動型」が多かったのです。タイプA行動型とは「何事にも積極的で負けず嫌い」「一度決めたことは最後までやり抜く」「活動的で行動力がある」「まじめできちょうめん」「自己主張が強い」「責任感が強い」といった行動パターンの人です。さらに検討すると、「いつも多忙な生活をしている」「仕事に熱中すると、他のことに気持ちの切り替えができにくい」といった行動は、尿酸値と関連していることがわかりました。痛風患者さんは多忙な生活をし、仕事に熱中しやすく、競争に富むといった現代社会の中でストレスの多い生活がうかがわれました。
しかし、日常生活でストレスをゼロにはできません。できることは、ストレスをできるだけため込まないように“自分なりのストレス解消法”を見つけることが重要ポイント。「規則正しい生活をする」「睡眠をしっかりとる」「適度な運動」「趣味や旅行を楽しむ」など、自分が楽しめて、やるとすっきりする自分なりのストレス解消法を見つけてください。ただし「暴飲暴食」は厳禁です。(医学ジャーナリスト 松井宏夫)

