加齢とともに筋肉が減り筋力が低下することを「サルコペニア」という。「神楽坂やまもと内科クリニック」の山本剛史院長はこう説明する。
「サルコペニアとはギリシャ語の筋肉と喪失を組み合わせた造語です。サルコペニアになると立ち上がる、歩くといったことがおっくうになったり難しくなるわけですが、糖尿病がある人では同じ年代でも糖尿病のない人に比べてサルコペニアになりやすいことがわかっています」
サルコペニアを予防するにはどうするか。
「まずは、今日から座っている時間をなるべく少なくすることを心がけましょう。座っている時間を短くするだけで、2型糖尿病、心血管疾患、肥満等のリスクを下げることができるという報告があります。座る時間を短くするかわりに身体を使うことで認知機能が改善される可能性もあります。なぜなら座っている時間が長いと脳血流や神経にはよくないからでしょう」
たとえばエスカレーターやエレベーターを使わず階段の上り下りをする、家事やラジオ体操をする、散歩をする、自転車に乗る、ひと駅前で降りて歩くなどスポーツ以外でも体を使うことを見つけてほしい。
「膝が痛い人は足のつま先を上げる動作だけでもよいでしょう。サルコペニア、糖尿病だけでなく循環器の病気や認知症の予防のためにも日頃からの体を動かす習慣を心がけましょう」

