「肺がん」と一口に言っても、いろいろな細胞から構成されているので、いくつものタイプに分かれています。納得できる治療を受けるには、自分自身の肺がんがどのタイプかを知っておきましょう。
肺がんは、まずは「小細胞がん」「非小細胞がん」の2つに分かれます。さらに、非小細胞がんは「腺がん」「扁平上皮がん」「大細胞がん」の3つがあります。その3つは変わりませんが、今は、大細胞がんに「大細胞神経内分泌がん」が加わりました。
そして、小細胞がん、腺がん、扁平上皮がん、大細胞がんの4つで、肺がんの約99%以上を占めています。それぞれの割合は、多い順に、腺がんが約55%、扁平上皮がんが約25%、小細胞がんが約15%、大細胞がんが約1%です。そして、正しく治療を選択するためにも、次の4つの肺がんの特徴を知っておきましょう。
◎腺がん 肺がんの中で男女ともに発生頻度が最も高く、乳腺、胃腺などとよく似た形をしています。特徴的なのは、非喫煙者や女性に多く見られ、肺の末梢に発生するため、X線で見つかりやすいのです。
◎扁平上皮がん 喫煙者に多いため男性患者が多く、咳や血痰などの症状が出やすいのが特徴的。肺の中心部の気管支壁に発生することが多くみられます。
◎大細胞がん 細胞の大きい肺がんで、進行や転移は速いのですが、発生頻度は極めて低いがんです。
◎小細胞がん 肺がんらしく喫煙者が多く発症します。がんの増殖が速く、転移しやすい特徴があります。手術だけでは治癒の確率は低い。ただし、化学療法・放射線療法が有効な治療手段となっています。(医学ジャーナリスト 松井宏夫)

