90歳を超えると約60%の人が認知症を発症するといわれている。残りの40%の人には認知症の症状は見られないということだ。
世界的に評価の高い医学雑誌ランセットの専門家委員会は、認知症には14のリスクがあり、それらを排除できれば最大45%予防ができるとしている。認知症リスクには次のようなものがある。
難聴に注意
難聴7%、うつ病3%、頭部外傷3%、運動不足2%、糖尿病2%、高血圧2%、肥満1%、過度の飲酒1%、社会的孤立5%、視力障害2%…。
運動と野菜が大切
これらのリスクの多くは、お互いに関連し合っている。たとえば、高LDLコレステロールや糖尿病、高血圧、うつ病、肥満は、運動不足を改善する。つまり、運動することで改善していく。糖尿病や高血圧の人も、運動をして、野菜を1日350グラム食べ、血糖値や血圧をできるだけコントロールしていくことが大事。ぼく自身も実践している。外出できる筋力や、社会への関心や気力を保つようにすれば、65歳以上でリスクの高い「社会的孤立」もある程度防ぐことができる。
認知症になってしまうと、ダメージを受けた脳細胞は元には戻らない。しかし、発症する前であればまだまだ回復は可能だ。
「鎌田式長生き脳活」(二見書房)に、脳の老化を防ぐためにぼくが実践していることをまとめた。“あれあれ症候群”があったら、脳の老化を食い止めるチャンス! しっかり生活習慣を見直して、多少のもの忘れは笑い飛ばしてしまおう。

