ヤンキース田中将大投手が、今季は「ノーマル・ローテ」に挑戦している。メジャーでいう「ノーマル」とは、中4日で回るローテのこと。もちろん移動日や休養日、緊急の投手入れ替えなどがあれば中5日以上になるが、基本的に先発5人で回していくローテのことだ。

 田中投手がメジャーに移籍した1年目の14年開幕当初、ジラルディ監督は、日本では週1回のローテが普通であるため、無理のないようなるべく登板間隔を余分に空けるよう配慮していた。1年目は4月に中4日の登板が2度、5月も2度、6月は1度あったが、中4日が2登板続いたのは7月に1度あるが、その直後に肘靱帯(じんたい)の部分断裂が見つかり長期離脱した。

 2年目の15年は故障明けということで、再び登板間隔を空け、通常の5人ではなく6人ローテ体制にしようという案がしきりに論じられた。メジャー球界全体でも、この年は6人ローテ体制を採用をしたり検討する球団が多く出た。田中投手は4月に1度中4日があったがその直後に故障離脱し、6月3日に復帰してからは8月上旬まで中5日以上が続き、8月に中4日を1度、9月に2登板連続で中4日をした直後に再び故障離脱。10月に右肘骨棘(こっきょく)除去を受けた。

 しかし2年連続で右肘故障明けのシーズンとなった今季だが、ヤンキースでは開幕からローテ間隔を空けるか否かということは、議論にも上がっていない。ラリー・ロスチャイルド投手コーチに聞くと「6人ローテにするかどうか、特に話し合ってはいないよ。このまま5人でいくだろう」という。ジョー・ジラルディ監督も先日、会見の席で「若干テストのような感じだが、タナカを5日ごとに登板させていき、彼にそれが対応でき、良い状態を維持できるか見ていきたい。良い投球が続けばそのままいく」と方針を明かしており、田中投手の本格的な「ノーマルローテ」へのチャレンジとなりそうだ。5月15日のホワイトソックス戦は今季初めての2登板連続の中4日となったが、今後は3登板以上連続もありそうだ。

【水次祥子】(ニッカンスポーツ・コム/MLBコラム「書かなかった取材ノート」)