マーリンズのイチロー外野手が大記録に近づき、米メディアでも取り上げられることが多くなった。MLBの公式サイトでは頻繁にイチローが特集されている。
注目を集めるレジェンドの周りには、自然と人の輪ができる。試合前の練習中には、相手チームの選手たちがイチローを囲む姿をよく見かけ、先日も本拠地マーリンズパークにパイレーツが遠征に訪れたときにそんな光景があった。パイレーツにはヤンキース時代に親しくしていた元同僚のフランシスコ・セルベリ捕手、マリナーズ時代の12年に一緒に戦ったジョン・ジェイソ内野手が所属。イチローが打撃練習をしているときにちょうどパ軍選手がストレッチに出てきて、打撃ケージの後ろで輪ができた。ヤ軍時代から陽気で周囲をいつも笑わせていたセルベリは、かつてのようにまたイチローを笑わせる。このとき、イチローが鋭い眼光をちゃめっ気たっぷりにセルベリに向けている場面がMLB公式サイトで紹介されていたが、昔の仲間と再会したイチローのリラックスぶりがうかがえた。
韓国プロ野球で遊撃手の年間最多40本塁打の記録を達成し15年からパ軍でプレーする「韓国のA・ロッド」こと姜正浩内野手とも交流した。姜によるとイチローと話をしたのは今回が初めてだったそうだが、練習中のフィールドで姜の通訳を交えて談笑していた。
次のメッツとの3連戦でも、やはり元マリナーズの同僚で現在メ軍に所属するレネ・リベラ捕手と再会した。イチローが打撃練習に入るためにケージの後ろにいると、ビジターのベンチ前にいたリベラがイチローに声をかけ、お互い顔を見合わせてニヤリとし、ハグをし合って再会を喜んだ。そばにいたメ軍のリッキー・ボネス・ブルペンコーチも握手をしてあいさつを交わし、さらにメ軍関係者から一緒に記念撮影を頼まれて応じる場面もあった。さまざまなチームと対戦するたびに顔見知りがいるというのも、イチローがメジャーで築いてきた長いキャリアのたまものだ。
【水次祥子】(ニッカンスポーツ・コム/MLBコラム「書かなかった取材ノート」)




