4月末から新たにドジャース取材に加わった滝沢徹郎(たきさわ・てつろう)カメラマンが、メジャーリーグの空気感や現地の熱気、大谷選手の魅力を、初取材ならではの視点で伝えていきます。アメリカで見る野球の風景と選手のさまざまな表情を、写真とともにお楽しみください。
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現地7月1日、ドジャースタジアムでの対ホワイトソックス戦が今回の取材の最終日でした。ここまで29本塁打の大谷さん。あと1本で5年連続30本塁打を達成です。
思い返せば4月30日、パパ1号となる7号本塁打が記録されました。メジャーリーグ取材初日のことで、ソワソワしながら迎えた初球をガツンとスタンドへ運ぶ大谷さんのとてつもないパワーに圧倒されると同時に、気を引き締めなければと身が引き締まる瞬間でもありました。
あれから約2ヶ月。積み重ねてきた本塁打は大台目前です。私ごとですが、せっかくなら30号本塁打を撮影して帰りたい。しかも先発は山本さん。彼の気合の入った雄叫びもぜひカメラに収めて帰りたい。まるでろうそくの火が燃え尽きる直前に一瞬明るく灯るように、私の撮影欲も再び燃え上がりました。
試合は初回からドジャースが4点を先制。先発の山本さんをしっかりと援護します。これで冷静な山本さんが熱くならないのではないかと心配しましたが、そんなことはありませんでした。3回には、なんとボール球を投げて悔しがりながら叫ぶ雄叫びも披露!完璧主義だからこそなのか、打者がバットを振らなかったことへの苛立ちなのか、とにかく写真としては最高の瞬間。ミッションクリアです(笑)。
続く4回、2打席連続凡打の後、ついに迎えた大谷さんの第3打席で特大のソロ本塁打が飛び出しました。想像以上に打ち上がった打球をじっと見上げる大谷さん。私は外野フライだと思っていたのですが、その大飛球は大きな弧を描いて右中間中段にスタンドイン!直前には球審にファウルボールが当たるアクシデントもあり、集中を乱しやすい状況でしたが、さすがは超人大谷さん。まったく関係ありませんでした。こちらもミッションクリアです!
最後に、2人の躍動する姿をカメラに収められたことに幸せを感じながら、写真の出来はさておき(笑)、晴れやかな気持ちで帰国の途につきました。この2ヶ月間、アメリカの西から東へ、東から西へと駆け巡り、移動した都市は実に14都市。総移動距離は、往復の東京も含めると5万キロメートル以上に達しました。まさに地球をひと回り、かけがえのない経験となりました。【カメラマン・滝沢徹郎】(ニッカンスポーツ・コム/MLBコラム「タッキーのWEEKLY SHO!Time!!」)





