一気にギアが上がった。エンゼルス大谷翔平投手(23)が25日、千葉・鎌ケ谷の日本ハム2軍施設で、右足首手術後初めて、本格的な投球練習を行った。座った捕手に32球。立ち投げだった2度のブルペン入りよりも、明らかに強度を上げた。関係者によれば、エ軍からの要望に沿い、この時期に投球練習を再開したようだ。アリゾナ州テンピで行われる春季キャンプは、現地時間2月14日にキャンプイン。前日24日には打者としてフリー打撃も再開し、調整は本気モードに突入してきた。

 小気味よくミットの音が響いた。大谷の術後初の本格投球。目撃した日本ハム谷口は「翔平ちゃん、速いなぁ」と感嘆の声をあげた。座った捕手に32球。後ろで見つめた日本ハムのトレーナーも「今日初めて(捕手が)座ったので確認程度でしょうけど、順調だと思います」。ケガの不安は消えた。完全体の大谷が帰ってきた。

 エ軍バッテリー組のキャンプインは現地時間2月14日。関係者によれば、この日に30球程度の本格的な投球練習を再開したのは、エ軍からのリクエストもあったという。使ったのは、千葉・鎌ケ谷の室内練習場にある、本塁から見て一番左側のブルペン。ここだけ土の色が違うのは、カリフォルニア産の赤土を使ったメジャー仕様のものだから。ボールもMLB球を使っており、スタッフからは「(直球も)揺れている」という声もあった。

 前日24日には、打者としてフリー打撃も再開。力強い打球とスイングで、注目ルーキー清宮を驚かせた。投打ともに、一気に本気モードに突入。「キャンプから勝負だと思っていますし、勝ち取りにいく立場だと思っているので。やっぱり1年目なので、いいものをキャンプの中から見せていきたい」。年明け直後に語った言葉通り、米国入り即最高のパフォーマンスを出すために、国内での最終調整はギアが上がってきた。

 東京都心で氷点下4度を記録した極寒の1日。だが大谷の闘志には、火が入った。米球界に殴り込みをかける準備は、着々と進められている。【本間翼】