【ミネアポリス(米ミシガン州)13日(日本時間14日)=斎藤庸裕】エンゼルス大谷翔平投手(24)が、打者復帰後初アーチを放った。
ツインズ戦に「3番指名打者(DH)」で出場。1点を追う3回無死三塁、ベリオスの真ん中直球をとらえ、打球は左中間へ。飛距離約131メートルの豪快な1発を放った。今季26打席目での第1号。二刀流復帰へのリハビリを再開させた日に、強烈な一撃を見舞った。
きれいな放物線を描き、大谷の打球は左中間へ飛んでいった。3回、1点差としてなお無死三塁のチャンス。カウント3-1からの5球目、真ん中に甘く入ってきた92・5マイル(約148・9キロ)直球を完璧にとらえた。相手の中堅手が打球を追いかけるのを途中でやめ、ブルペンを挟んだ左中間後方のスコアボードに直撃。飛距離約131メートルの豪快な1発を放ち、悠々とダイヤモンドを回った。
予兆はあった。試合前の打撃練習。大谷が鋭い打球を連発した。中堅から逆方向を中心に、41スイング中、11本の柵越え。そのうちの10本が中堅から左方向への本塁打だった。オースマス監督が「ミギー(12年の3冠王タイガースのカブレラ)と同じ、逆方向へパワーがある」と評したように、大谷らしい左中間方向への打球。試合の流れを変える逆転弾が、メジャー2年目の第1号となった。
1年目とは違った祝福をされた。昨年4月3日、本拠地でメジャー1号を放った際には、チームメートからわざと知らんぷりされ、恒例のサイレント・トリートメントを経験した。今年は、まずは主砲のトラウトと握手をし、ベンチでもお辞儀やハイタッチで出迎えられた。リハビリを続けていた今年のキャンプでは落ち込んだ様子を見せず、明るく、いつも自然体。キャラは昨年と同様、愛される大谷の今季1号を仲間は一緒になって喜んでくれた。
相手の内角攻めにも崩されず、力強く打ち返した。第1打席から内角球を中心に配球されたが、甘く入ったボールを1発で仕留めた。2日前、長打が出ていなかった状況に「もうちょっと良くなったら勝手に出てくる」と話し、自分の調整に徹して少しずつ改良を重ねてきた大谷。5連勝中だったツ軍のベリオスの直球と変化球にもタイミングをずらされることなく、きっちり対応した。この日からキャッチボールも再開し、二刀流復活へ向けての調整も再開。復帰後初の長打も放ち、大谷がいよいよリズムに乗ってきた。



