【サンディエゴ（米カリフォルニア州）11日（日本時間12日）＝四竈衛、斎藤庸裕】DeNAからポスティングシステム（入札制度）でメジャー入りを目指す筒香嘉智外野手（28）の移籍先決定が秒読み段階となった。交渉期限まで1週間。代理人事務所ワッサーマンの担当者ウルフ氏は「それ以前に決まる可能性は非常に高い」とし「3チームに絞った。5、6日後くらいに決まると思う」と明言した。週明けの16日（同17日）にも移籍先が決まる。

筒香は6日に渡米後、ロサンゼルス近郊でトレーニングを続けていた。ウルフ氏の話では「前日に球団がここ（サンディエゴ）から1時間半の運転で来てくれた」と2チームが見学に訪れた。三塁守備を含め、攻守の動きをチェック。同氏が「明日からでもメジャーでプレーできる。それだけ体が絞れている」と言うほど、軽快だったという。各球団2時間ずつ、練習見学と合わせ交渉も行ったようだ。

この日は、逆に筒香が滞在先のロサンゼルスからサンディエゴ入り。ウインターミーティングの会場で1球団と直接交渉の席についた。GMや監督ら球団の首脳陣が同席する中、ウルフ氏によれば「多くの質問をしていたし、メジャーの監督や球団社長は、すごく気に入っていた」と好感触だったという。同氏は筒香の英語力も絶賛。「通訳はいたが、訳される前に（質問に）答えていた。彼はヒデキマツイ（松井秀喜）より、英語をよく理解している」と笑った。

最優先はプレー環境と出場機会。ウルフ氏は「日本の打者がメジャーで成功できることを示したい。それが彼の目指すところ」と気持ちを代弁した。早ければ週明けの契約合意後、メディカルチェックを経て、正式契約という流れとなる。