DeNAからポスティング制度でレイズに移籍した筒香嘉智外野手(28)が18日、地元の和歌山・橋本市に球場建設を希望した。

今年就任した同市の「スポーツ推進アドバイザー」としてエクササイズ体験会などに参加し、小学生83人と交流。中学までを過ごした故郷に球場がないことから「僕らの小さい時みたいに野球をしたくても公園でできないことが広がっている。球場があればみんな利用できる。ぜひ市長が球場つくってくれたら。和歌山から1人でも多くの良い選手が出てほしい」と訴えた。

筒香は少年時代を「山で走ったり、とにかく田んぼで遊んだ。野球したりサッカーしたり」と振り返った。凹凸が潜む稲刈り後の田んぼでの遊びは「足元を気にしたりして(動作を)前もって準備できるようになった」と体作りに生きた。身に付けた危険察知能力のおかげで捻挫は1度しかない。体験会では中学時代から続けているブリッジなどマット運動を手本として実演。軸のぶれない3点倒立を披露し、喝采を浴びた。幼少期の原体験を思い起こしながら、子供たちのための「筒香球場」建設へ願いを強めた。【望月千草】