エンゼルス大谷翔平投手(27)の二刀流は2021年を歴史的なシーズンにした。だが、完璧ではなかった。本塁打王間違いなしに思えた前半戦から、思うようにならない後半戦。なぜ大谷は失速したのか? を深掘り。多角的に検証した。失速した部分は、来季に向けて伸びしろになる。
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8月下旬以降、甘い球を捉えた本塁打もあったが、それ以上にミスショットが多く見られた。ストライクゾーン9分割の真ん中の打率は1割6分7厘。6月の4割6分2厘と比べると、大きく下回った。同じコースで平均の打球速度は9月以降は95・4マイル(約153・5キロ)に対し、6月は104・4マイル(約168キロ)。打球の強さの変化もデータでは顕著だった。
4月12日のロイヤルズ戦、右翼線へ2点適時二塁打を放った。打球速度119マイル(約191・5キロ)はメジャー4年間で最速。試合後「しっかり下半身で振らないと、ああいう打球は打てないかなと思う」と話した。19年9月に手術した左膝の不安が消え、昨オフから下半身のさらなる強化に着手。「(打撃で)かなり重要なところ。そこを気をつければ、いい状態を保てる」と話していた。
だとすれば打率が落ちた8月、9月は蓄積疲労で膝の踏ん張りがきかなくなった可能性が考えられる。打者でほぼフル出場し、投手でも23試合に登板。他選手にも言えるが、162試合のシーズンで終盤の疲れは避けられない。その中でも打撃フォームを崩さないことが今後の課題となった。



