MLBが、今季からバッテリー間のサイン伝達の際に電子機器を使用することを許可したと5日(日本時間6日)、MLB公式サイトなど複数のメディアが報じた。

昨季マイナー1Aで試験的に導入し、今オープン戦では初めてメジャーレベルでも実験が行われた。良好な反応が多かったことから、選手会の承認を得られたという。投手と捕手以外には最大3人まで受信機を使用することができ、守備時のポジショニングに役立てることができる。

採用される電子機器は「ピッチコム」と呼ばれ、送信機は捕手がグラブ側の腕に付け球種とコースをボタンで指示する。不正なサイン盗みの防止が狙いだが、試合途中に頻繁にサイン変更をする必要がなくなるため、試合時間の短縮も期待される。レイズのズニーノ捕手は「さまざまなメリットがあるが、実際に使用した感触だと、かなり試合時間が短縮される」とコメントした。