2019年9月15日に起きた事故を巡り、被害者となった少年の母親が、医療費や逸失利益による損害賠償などを求めてエンゼルスを提訴したことが分かった。

被害者の少年は当時6歳。訴状や弁護士によると、少年は試合前に観客席の最前列の通路をダグアウトに向かって父親と歩いていたところ、ウオーミングアップ中のキーナン・ミドルトン投手が投げたボールを相手選手が取り損ない、それが側頭部を直撃。少年は救護室に運ばれた後に病院に搬送され、2日半入院した。現時点で、学習面では問題がないという。

だが、少年はそれ以来注意力や人との関わりに困難を抱えており、検査では脳の異常な活動が指摘された。これから学校の授業が難しくなることもあり、少年の長期的な発達におよぶ影響が心配されているという。母親は声明で「あの子は以前と同じではない」と述べている。

母親は、球団側が試合前にダグアウト付近でファンと選手が交流することを奨励するのであれば、フィールドの端まで防護ネットを広げるべきだったとし、選手は観客にボールが当たるリスクのある場所でキャッチボールをすべきではないとコメント。ミドルトンではなく球団側に怠慢があったとして訴訟を起こしている。(AP)