【アナハイム(米カリフォルニア州)11日(日本時間12日)=斎藤庸裕】エンゼルスタジアムが、“波乗りショータイム”に沸いた。エンゼルス大谷翔平投手(27)がメッツ戦に「3番DH」で出場し、13号2ランを含む4打数3安打3打点。サーフスタイルをイメージした企画ユニホームを着用し、観戦した北京五輪フィギュア・スケートの銀メダリスト鍵山優真(19)の前で堂々たる活躍を見せた。5番ウォルシュがサイクル安打を達成し、左股関節の張りから復帰したトラウトは2発。5発、15安打11得点と、チームは“ビッグウエーブ”に乗った。
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“波乗りショータイム”が、大谷から始まった。1回1死一塁の第1打席、右腕カラスコの内角直球をガツン。右中間への適時二塁打で打線爆発の口火を切った。これで波に乗ると、3点リードの5回1死二塁から右越えに豪快な13号2ラン。両軍で最速、打球速度113・5マイル(約183キロ)の弾丸ライナーで、ナ・リーグ東地区首位を独走するメッツを蹴散らした。
今季最長タイとなる8試合連続安打。乗ってきた打撃に、ネビン監督代行は「非常にいいスイングだった。数日前から、何かが加わり出している」と、変化を感じ取った。もちろん技術面でのことだが、この日はルックスも違った。メジャーの各球団が拠点とする市とナイキ社による共同企画「シティ・コネクト」のユニホームを着用。南カリフォルニアの砂浜ビーチとサーフスタイルをイメージしたデザインを身にまとった。すると、まさに波に乗ったかのように、ノリノリの大谷は安打を重ねた。
第1打席から二塁打、安打、本塁打。4打席目以降で三塁打が出ればサイクル安打達成だった。結局、自身2度目の快挙はならなかったが、勢いは同僚にノリ移った。5番ウォルシュが大谷の代わりとばかりに、第5打席で三塁打をマーク。球団では3年前の大谷以来となるサイクル安打を達成した。さらに、復帰戦となったトラウトが2発。千両役者のそろい踏みで、強力打線がよみがえった。
この日は北京五輪フィギュア・スケートの銀メダリスト鍵山が観戦に訪れ、試合前にはフィールド上にも足を踏み入れた。メダリスト効果(?)もあったのか、大谷の先制打から乗りに乗ったチームは4月15日以来の1試合5発で、初夏の夜空に次々と花火を打ち上げた。波乗りショータイムで完勝し、急きょ、翌日の試合も「シティ・コネクト」ユニホームの着用が決まった。ネビン監督代行は「効き目がある。いい感じだ」とニヤリ。14連敗から立て直しを図る新体制で初の連勝へ。波は逃さない。
▼大谷とトラウトのアベック本塁打は通算17度目。2人が1発を放った試合は12勝5敗。
▼大谷がメッツ戦で初本塁打。これまで26球団と対戦し、本塁打をマークしたのは18球団目。ナ・リーグ東地区のチームからは初めて。
▽エンゼルス・トラウト(復帰戦で2発を含む4打数3安打3打点。ウォルシュのサイクル安打達成に)「見ていて楽しかったね。正直、僕らは彼が三塁打を打てばサイクルになるとは気づいていなかったよ」
○…メッツファンの大群が左翼ポール際の一部外野席を占拠した。「The 7Line Army(ゼ・セブンライン・アーミー)」と呼ばれ、メッツのTシャツや関連グッズを販売するアパレル会社の創設者がファンのグループを作り、12年シーズンから活動しているという。週末の土曜日は敵地の試合にも足を運ぶそうで、この日も数百人のファンが一斉に声を上げて応援していたが、エンゼルス打線の爆発に静まりかえっていた。



