【シカゴ(米イリノイ州)4日(日本時間5日)=斎藤庸裕】足を絡めたカブスがドジャースに快勝した。7回2死二塁、「2番右翼」で出場した鈴木誠也外野手(31)の中前適時打で4点目。終盤にリードを3点に広げる決定的な1点が入った。その直前、3点目の適時打を放ったPCAことピート・クローアームストロング外野手(24)が二盗に成功。機動力を生かした。ド軍は「1番DH」で出場した大谷翔平投手(32)が8試合連続安打をマークしたが、今季ワーストの5連敗を喫した。
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カブスが、巨大戦力の王者ドジャースを倒すお手本のような攻撃を示した。7回2死二塁、PCAは適時打を放ち3-1とした直後、一塁走者となると迷わずスタートを切った。ド軍の3番手右腕フィリップスはクイック投法ではない。足を少し上げた瞬間に隙ができる。そこを突き、初球でスチールに成功した。打席に入っていた鈴木もそれを頭に入れていたかのように、ストライクとなる初球の95・2マイル(約153キロ)直球を見送った。悠々と盗塁成功。2死二塁の得点機をつくり、鈴木はカウント2-1からの4球目、内角低め直球をコンパクトにさばいた。中前適時打で決定的な1点が入った。
機動力を生かせるか、また阻止できるか、両軍に大きな差があった。カブスはPCAのリーグ2位28盗塁を中心にチーム盗塁数が83で、メジャー30球団で11位。ド軍は44で同28位と分が悪い。それを、出塁率の高さと長打力でカバーしてきた。一方で、盗塁阻止率の低さはシーズンを通して弱点の一つ。盗塁阻止率21%は30球団で21位。正捕手スミスが離脱中で、若手ラッシングは右ひじ靱帯(じんたい)に軽度の断裂があることも報じられた。捕手強化でロートベット、フェドゥシアの2選手をトレードで獲得したとはいえ、弱点が消えていない。
先発を中心に層が厚く、トレード市場の超目玉だった現役最強左腕スクバルを獲得したド軍。スター選手ぞろいだが、クイック投法を行わない投手が多く、簡単に走られるケースが目立つ。この日もスクバルが降板した直後の7回、救援陣が手痛い2点を奪われた。今季ワーストの5連敗。それでもロバーツ監督は「これまでも何度もこうした状況を経験し、乗り越えてきた。一度リセットして、勝つ方法を見いださないといけない」と前を向いた。
ワールドシリーズ連覇を達成した昨季は、8月下旬に首位から陥落する時期があった。そこから挽回(ばんかい)する選手層の厚さと底力があるのは、ド軍の強み。一方で、克服しきれていない弱点がある。ポストシーズンで対戦する可能性もあるカブスが今3連戦で連勝し、その穴を突いた。



