【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)14日(日本時間15日)=斎藤庸裕】ドジャース山本由伸投手(27)がメジャー自己最多タイとなる12勝目をマークした。ナ・リーグ最高勝率を争うブルワーズを相手に6回4安打1失点。前日に守護神ディアスが救援失敗し、逆転負けを喫した悪い流れを断ち切った。「1番DH」で出場した大谷翔平投手(32)は3打数無安打。試合前に23日ぶりのブルペン投球で調整し、9月ごろの復帰に向けて順調に段階を上げた。
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チームを救うのはやっぱり、山本だった。序盤は球数がかさんた。昨季のポストシーズンで完投したブ軍相手に、低めの変化球を見送られる場面が目立った。「いつも以上に意識的に、丁寧に入ったかなという感覚でした」。前夜の敗戦の流れを踏まえれば、先制点を与えるわけにはいかない。1ケタ台の球数でイニングを終える省エネ投球もざらにある山本が、初回で26球を要した。
2回無死一塁から併殺を奪うと、一気に波に乗った。「初回終わってから頭の中を整理し直して、2回からまた、いつも通りの気持ちで」。ボール球を見極めてきた相手打線に対し、3球勝負でゾーン内を積極的に攻めた。5回無死一、三塁から犠飛で1失点したが、傷口を広げない。「いい力感でどんどん入っていけたので、球数もちょっとずつ減って。ピンチもあったので6回までになりましたけど、いい感覚になってきました」と、安定感抜群の投球は健在だった。
チームはナ・リーグ2位の勝率6割2厘で、首位ブ軍の同6割1分に迫った。上位2球団はポストシーズンでワイルドカードシリーズが免除され、地区シリーズからの戦いとなる。3連覇へ向けて有利な形で進めるためにも、ブ軍との4連戦で連敗するわけにはいかなかった。負けられない一戦でめっぽう強い山本。守護神ディアスが救援失敗で逆転負けを喫した翌日だったが、「特別気にしてたわけではないですね。とにかくいつも先発に入る気持ちを大切に、しっかり集中して入れた」と動じない。流れに左右されない強さがある。
12勝目を挙げ、メジャー自己最多タイに並んだ。「投げ続けるのはやっぱり一番大事だと思うので、その中でよりいい登板が多く、うまくコンディション管理だったり、練習だったり、大切にしてるところをしっかり気を引き締めて頑張りたい」。今季22登板のうち、20登板が3失点以下。どんな時でも頼れる鉄腕の存在は、何より心強い。



