仙台大が18-12で東北学院大に連勝し、開幕6連勝で勝ち点を3に伸ばした。川村友斗内野手(2年=北海)が10打数連続安打をマーク。リーグ記録を塗り替え、2安打3打点で逆転勝利に導いた。

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初回から波乱の展開だった。22日にプロ志望届を提出した小林快投手(4年=佐野日大)が安打、投失策、四球で無死満塁を招くと、東北学院大・渡辺翔太捕手(4年=北海)に先制満塁弾を浴びた。後続の投手も打たれ、初回で6点を追う展開。だが、仙台大は諦めなかった。

その裏、3倍返しにも等しい特大ビッグイニングが幕を開けた。1番益子侑也内野手(2年=霞ケ浦)の中前打を皮切りに、6番川村が1死満塁で右越えの2点二塁打。その後も打線の勢いは衰えず、川村は2死一、三塁でこの回2本目のタイムリーを放った。打者19人の猛攻で15点を奪い、試合をひっくり返した。

川村は10打数連続安打となり、09年秋に佐々木宏太(東北工大)ら6人が記録した「8」を一気に塗り替えた。打率5割9分1厘で首位打者も快走し、「気がついたら続いているな、という気持ちだった。学生コーチが打撃投手を務めてくれたり、周りの人のおかげです」と感謝した。

これで次週の東北工大戦で1勝すれば、リーグ2位以上が確定する。明治神宮大会出場を懸けた東北地区大学野球代表決定戦(10月26、27日、仙台市民球場)への出場も決まるが、川村は「自分が入学してから、優勝を経験していないので、優勝したい」。4季ぶりのVしか見えなかった。【相沢孔志】