西武の南郷キャンプが23日、全日程を終了した。FA組など、積極補強での新戦力が話題になった。
一方、昨季に台頭した西川愛也外野手(26)と滝沢夏央内野手(22)、「まなや」と「なつお」の“まなつコンビ”は、1年前のこの時期と比べれば、さほど脚光を浴びなかった。
西川はフィジカル強化に打ち込み、滝沢もきめ細かさに取り組んだ。地道にこなしていた。西川は「周りからの僕の基準も前より上がってると思うので、それくらいできて当然でしょと言われる立場までいかないといけないので」と、言葉を選びながら今の立ち位置を客観視する。
台頭した西川のポジションには桑原が加わった。台頭した滝沢のポジションには石井が加わった。
この先の実戦次第では“まなつコンビ”で1、2番を組むことが、もしかしたらなくなるかもしれない。絶対安泰はない、プロ野球の世界。西川も滝沢も「そういうものだと思います」と口をそろえる。
特に若いうちはどんどん進化を求められる。その道筋に正解もない。春季キャンプではこれをやらねばならない、これをやったらこの数値が伸びる-。そんなマニュアルはどこにも存在しない。
キャンプで得た収穫、いわば“まなつの果実”を尋ねてみた。
西川は言う。「なんだろう、ひと言で言うのは難しいっすね」。
滝沢は言う。「収穫っすか? ウーン、難しいっすね。いくら自主トレで手応えがあっても、シーズンの入りは本当に難しいっす。思ってたのと違うのは、毎年あります」
何が正解なのか。四六時中、考えに考え抜いて。10回に3回ヒットを打つというのは、プロ野球の試合で勝利に貢献するのはそれだけ難しい。皆、100%成功する答えや推論がないまま3月、4月と進む。【金子真仁】



