オリックス杉沢龍外野手(26)が、23日からのソフトバンク3連戦(みずほペイペイドーム)での“師匠”との復帰後初対戦に闘志を燃やした。24年オフに自主トレに入門し、打撃の師と仰ぐソフトバンク栗原陵矢内野手(29)はここまで、本塁打、打点のリーグ2冠。「師匠の前でいいものを見せたいし、見せるだけじゃなくて、絶対にチームとしても負けたくないです」。

24年のシーズン中、ベンチで眺めた栗原の1発に見とれ、西川龍馬外野手(31)を介して、面識のない栗原と初対面。同年オフに合同自主トレが実現した。「理想的には、あれぐらい飛ばしたい。ちょこんちょこん打つよりも、長打が打てて、単打も打てる選手になりたい」。自主トレに参加したトレーナーによれば、2人のスイングはひざと骨盤の2点がキーとなっていることが共通点。杉沢は自然と栗原の映像に目を通すことが日課になった。

今季は4月中旬に右手首に死球を受け、右尺骨遠位端骨折。それでも約2カ月後の今月10日に1軍復帰し、規定打席未到達ながら打率4割1分7厘を残す。21日の西武戦(京セラドーム大阪)ではプロ4年目で初本塁打。患部の右手首にはテーピングやサポーター、手の甲のプロテクターの3つを追加し、万全ではない中で飛び出した1発はNPBプラスのトラッキングデータで同日の本塁打飛距離で12球団イチの122・5メートルをマークした。岸田護監督(45)が「期待しています」と告げる伸びしろたっぷりの杉沢は、手本とする栗原率いるソフトバンクへ、勇敢に食らいつく。【中島麗】