ソフトバンク前田悠伍投手(20)は、あるポリシーを持っている。
「口に出すことで自分にプレッシャーをかける。口に出すことで目標が明確になると思いますし、その方が道筋も立てやすいので」
振り返れば中学時代の頃からだった。所属した湖北ボーイズ(滋賀)の加納得太郎会長に「(大阪)桐蔭に行かしてください。桐蔭からプロに行きたいです」と宣言したことがあった。“生意気”と捉えられそうな発言も、左腕にとっては覚悟の証でもある。将来的なビジョンを描き、あえて口に出すことで自らを追い込んできた。そして23年に大阪桐蔭からドラフト1位でホークス入り。有言実行でプロの世界に飛び込んだ。
24年にはプロ初登板で3回6失点KO。同2年目も1勝1敗に終わるも、弱気な姿は見せなかった。2軍で再調整中も「1軍の試合は見ないです。自分のパフォーマンスを出せれば1軍にも呼ばれると思っている。自分のことに集中したいんですよ」と言っていた。プロ入り後も、信念はぶれない。
23年12月の新入団会見で「200勝」の大目標をぶち上げただけに、現状に満足するはずもない。成長著しい20歳は、もっと先を見据えている。【佐藤究】



