西武ベンチの認識として近年初となる「ブルペンデー」を終え、明らかになったことがある。
上田大河投手(24)と佐藤爽投手(23)は延長戦以外は投げさせるつもりがなかった-、ということだ。
上田は先発経験があり、佐藤爽もここまでの1軍登板は全て先発。つまり「回またぎ」ができることで、小刻みのブルペンデーでは重宝される。西口監督は「(ベンチ外で)一番投げていないから」とラミレスを先発にしたが、上田や佐藤爽が2番手で2、3イニング投げる計算もできたはずだ。
でも2人は1球も投げなかった。佐藤爽に至っては前日19日の練習中、ラミレスとともにブルペンで投球練習を行っている。外野での練習を切り上げてブルペンへ向かう姿は、楽天関係者も目撃できたはずだ。
次週は上位球団との対戦が続く。ここで複数イニングを投げてしまえば、週前半は使いづらくなる。どの投手を次週用に体力温存させておくか-。
打たれた投手もいたが、全員が全員うまく抑えるのも難しい。試合に勝った上で、延長戦に突入せず、ブルペンデーなのに2人をノースローで残せた。
さらに5回の同点ピンチでは左主体の相手中軸に、右腕の森脇を送り込み、見事にリードを守り切った。リリーフ左腕が苦しむ現状で、他の右腕投手とはタイプが違う森脇が7月に支配下登録されたことで、バリエーションも増えた。
この勝ちは価値が高い。戦略の勝利であり、編成の勝利でもあった。【金子真仁】



