日本ハムが新庄剛志監督(54)に来季続投を要請する方針を固めたことが16日、複数の関係者の話で分かった。この日は試合がなかったが、首位ソフトバンクがオリックスに勝利したため、日本ハムの優勝の可能性が完全に消滅。ただ、現在3位につけており、3年連続のCS進出は濃厚だ。球団は最下位から、就任3年目でAクラス入りを狙えるチームを育成してきた手腕や、野球ファンを引きつけるスター性を高く評価している。全日程終了後にも正式に要請する見通しだ。
◇ ◇ ◇
球界のエンターテイナーに、来季もチームのタクトを任せる。日本ハムが、来季6年目を迎える新庄監督に、続投を要請する方向で調整を進めていることが分かった。今季は単年契約で臨んだシーズン。監督自身が備える唯一無二のスター性だけでなく、育成力にも定評があり、就任5年目の今季も球界を盛り上げてきた。球団は、これまでの手腕を高く評価しており、全日程終了後にも正式に要請する見通しだ。
この日、都内で開かれたプロ野球オーナー会議に出席した井川伸久オーナー(65)は「まだ議論はしていない」とした上で、個人的な見解として「評価はしている。(続投が)ノーだという理由は、あまり見当たらない。トータルとしては、去年より戦力は上がっているんじゃないかな」と話した。夜には、今季優勝の可能性が完全に消滅。だが、水面下では来季へ向けた体制づくりが着々と進んでいる。
今季は開幕カードで、いきなり宿敵ソフトバンクと激突。3連敗でスタートと苦しい船出となったが、チームは11試合を残し、歴代6位の163本塁打を記録。16日時点で4位を大きく引き離して3位に食い込むなど、3年連続のAクラス入りは、ほぼ確実な状況だ。CS開催権を争う2位西武とは、1・5差と逆転も可能な位置につける。遊撃手として5年目の水野が定着したほか、先発の達や福島、守護神の柳川ら若手投手陣の台頭、高卒2年目の柴田が投打二刀流として着実にステップを踏むなど、楽しみな材料は多い。
何より、新庄監督は現役時代、東京から北海道へ本拠地を移転したチームを、人気球団に押し上げた最大の功労者だ。球団としても、同監督とともにリーグ制覇を成し遂げたいという思いは強い。球界屈指の“優良助っ人”として花開き、新庄監督を慕う大砲レイエス残留への道筋を早々につけるなど、来季へ向けての全力バックアップも着実に進行中。6年連続で指揮を執るとなれば、球団歴代4位の長期政権に。11年ぶりのリーグ制覇へ、来季構想に“6年目の新庄監督”は欠かせない。
◆日本ハムの長期監督◆ 最長は12~21年の栗山監督。在籍10年間で684勝を挙げ、12年と16年はリーグ優勝に導いている。6年以上は栗山監督に加え、8年の76~83年大沢監督、7年の61~67年水原監督の3人
◆新庄剛志(しんじょう・つよし)1972年(昭47)1月28日、長崎県生まれ。西日本短大付から89年ドラフト5位で阪神入団。00年オフにFAでメジャー挑戦を表明し、01年からメッツ、ジャイアンツでプレー。04年から日本ハムに在籍し、06年限りで引退。ベストナイン3度、ゴールデングラブ賞10度。日本通算1411試合出場、205本塁打、716打点、打率2割5分4厘。22年から日本ハム1軍監督を務める。182センチ、76キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸1億8000万円。



