プロボクシングWBA世界ミニマム級2位石井武志(26=大橋)が14日、横浜市の所属ジムで世界初挑戦(9月2日、横浜BUNTAI)に向けた公開練習に臨んだ。同級3位の元WBO世界同級王者ウィルフレド・メンデス(29=プエルトリコ)との同級王座決定戦を控え、シャドーボクシング、北野良トレーナーとのミット打ちを披露。「減量もしっかりして研ぎ澄ますだけ。この世界戦のために頑張ってきた。みなさんの力が入るような試合をしたいと思っている。9月2日、必ず世界王者になる」と気合を入れ直した。

3年間、プロキックボクサーとして活動後、21年に「兄貴分」として慕う同門の元K-1スーパーバンタム級王者で前WBO世界バンタム級王者の武居由樹(30)の背中を追ってボクサーに転向。22年に全日本ミニマム級新人王に輝き、東洋太平洋同級王座を獲得して世界挑戦にこぎつけた。石井は「今の時代はアマ経験豊富な選手が世界王者になるのが王道ルートだと思う。僕みたいなアマ経験なく、才能もないような自分が世界王者になることが1番、価値があると思っている。(アマエリートより)気持ちの部分では間違いなく負けないと思っている」と言葉に力を込めた。

プロ13戦目で初めて迎えるサウスポーとの試合に向け、武居から直接対策を伝授されていると明かした。週1~2回はマスボクシング(軽めのスパーリング)しながらサウスポーの武居から助言をもらっているとし「技術のアドバイスをいただいている。これをやられたら嫌だよとか、このポジションだよとか、そういうアドバイスですね。僕たちキックボクサーにしか分からないこともある」と感謝した。

アマ8冠で同門の荒竹一真(23)をはじめ、日本ライトフライ級1位瀬筒陸斗(21=M・T)、前WBA世界ミニマム級王者松本流星(28=帝拳)ともスパーリングを消化。サウスポーのトップ級と拳を交えた手応えもある。石井は「サウスポーに苦手意識とかはまったくなくて。むしろ得意だと思う」と自信の表情を浮かべた。

全日本新人王を獲得した後、世界王者となったのは元世界3階級制覇王者中谷潤人(28=M・T)が最後。所属ジムの大橋秀行会長(61)は「うちのジムでは(元WBC世界スーパーフライ級王者)川嶋勝重以来のたたき上げ世界王者誕生なるか、なので。ジム6人目の世界王者にさせたい。何としてでも勝たせたい」と強調していた。