WBC世界バンタム級王者山中慎介(32=帝拳)が「もぐらたたき」戦法で難敵を打ち破る。前WBA同級スーパー王者アンセルモ・モレノ(30=パナマ)との9度目の防衛戦の調印式が20日、都内のホテルで行われた。頭を下げる変則的な防御スタイルの挑戦者に、深追いは厳禁。王者らしいゆとりの戦いで、勝負どころでは豪快な左をたたき込む。

 難敵攻略のキーワードは「もぐらたたき」だ。モレノは自身の強みを「パンチを当てさせないこと」と言い切る。後ろ足体重の独特の構えで、低く下げた頭を縦横無尽に動かしながらパンチを避け、不用意に打ってきたところに的確なカウンターを合わせてくる。

 山中とタッグを組む大和心トレーナーは、このモレノの必勝パターンを警戒。その上で「こっちは王者だし、無理に追いかける必要はない。頭を下げたままでは攻撃はできない。もぐらたたきみたいに、上がってきたところを打つことだけを考えていればいい」と説明した。