ボクシングのWBO世界フライ級王者木村翔(29=青木)が7月27日に中国・青島市で同級4位フロイラン・サルダール(29=フィリピン)と2度目の防衛戦に臨むことが19日、発表された。昨年大みそかに五十嵐俊幸(帝拳)に9回TKO勝ちして以来、中国では昨年7月、五輪2連覇の鄒市明(中国)に11回TKO勝ちして以来の試合。都内で会見した木村は「短期間での練習でしたが、勝つ自信はあります」と自信を示した。

 挑戦者となるサルダールは16年9月、井上拓真(大橋)と対戦。1回のダウンを奪ったものの、後半に2度のダウンを喫して判定負けしている。その後はKOで5連勝中と好調をキープ。侮れない挑戦者となる。木村は「手が長くてパンチのある選手。当日はタフな試合になると思います」と気持ちを引き締めていた。

 今回の防衛戦は興行権を持つ中国サイドから6月中旬にオファーが届いたものの、最終交渉がずれんで正式発表が試合直前となったという。減量は残り3キロという木村は「体調はいいですし。減量も順調。ベストコンディションです」と強調していた。