【マカオ29日=加藤裕一】大みそかのトリプル世界戦の予備検診が行われたが、測定値は軒並み? 選手らは首をかしげ、苦笑いのオンパレードとなった。日本ボクシング界初の世界4階級制覇に挑む井岡一翔(29)は17年4月のフライ級だった前回世界戦から、スーパーフライ級に階級を上げたにもかかわらず、胸囲が88・4センチから83センチと5・4センチ、リーチが168・7センチから158センチと10・7センチ、ともに大幅ダウンした。

「僕はいつもですが、数値は全く気にしてない。動きは前回(9月の復帰戦)より間違いなくよくなっている。それを試合で出せるかどうかだけ」。井岡はさすがの貫禄で気にするそぶりを見せなかった。

海外ならではのアバウトな測り方が原因と思われるが、世界2階級制覇に挑む京口紘人(25)と世界初挑戦の坂本真宏(27)は目が点になった。

京口は「でたらめすぎて、笑っちゃいました」。1年前の同日に行ったミニマム級の世界戦予備検診時と比べ、リーチが155センチと8センチも短縮。結果的にブドラーと9センチも差がついた。「9センチも短いなんて。(2センチ減った)胸囲も、腰に近いとこで測ってるし」。

最も異常ともいえる数値が出たのは、坂本だ。体温がなんと34度9分! 武市トレーナーは思わず「死んでますがな」。相手の王者ムザラネも35度。坂本は電子体温計が「ピッと鳴る前にとられた」と“低体温症”の理由を説明し、爆笑を誘った。