プロボクシングを統括する日本ボクシングコミッション(JBC)の安河内剛本部事務局長がアジアのタイトルとなる東洋太平洋王座のラウンド数を12回から10回に短縮する方針を明かした。2日に東京・後楽園ホールで開催された興行で、日本ライト級4位の浦川大将(28=帝拳)、東洋太平洋スーパーフェザー級5位の神足茂利(28=M・T)の2選手が都内の病院に救急搬送されて急性硬膜下血種と診断。緊急開頭手術を受け、両選手ともに経過観察中と4日、発表された。規定により現役引退となる。

今年5月には元IBF世界ミニマム級王者重岡銀次朗(25=ワタナベ)が同級王者ペドロ・タドュラン(フィリピン)との再戦で12回判定負け後に意識を失い、右硬膜下血腫により緊急の開頭手術を受けていた。

安河内事務局長は「ここ10年ほど起こらなかったことが急に続いている。国内では1つの興行で2選手が開頭手術したのは初めてだと思う。海外でも極めて希有な例」と危機感を募らせた。浦川は日本ライト級挑戦者決定戦に出場し、同級5位の斎藤陽二(29=角海老宝石)と対戦。8回にダウンを喫し、レフェリーストップでTKO負けを喫した。また神足は東洋太平洋スーパーフェザー級王者波田大和(28=帝拳)に挑戦。ダウンはなかったが、激しい打ち合いで12回判定引き分けだった。

現在、東洋太平洋連盟本部は日本に設置。同連盟の事務局長も兼務している安河内本部事務局長は「東洋太平洋王座を10回戦にしたい。試合が長引けば長引くほど危険性は高まる。日本プロボクシング協会の理解を得られれば次の東洋太平洋王座開催からでもしたい」との意向を示した。また原因究明と対策にも着手するとし、コミッションドクターらを集めた医事講習会も開催すると説明した。