東十両10枚目の石浦(26=宮城野)が、奇手居反りに挑んだ。
西十両14枚目の出羽疾風(26=出羽海)の懐に潜ると、右手で相手の左肘を抱え、左手で前まわしをつかんだ。その瞬間、グッと膝を曲げて沈み込む。背中を反らせて奇手に挑んだ。館内がワッと沸いた。
そこは惜しくもこらえられて決まらなかったが、その流れで左下手を深く奪うと、投げを打つ。勢い余って体が1回転したが、相手に先に手をつかせた。
居反りは、鳥取城北高時代に決めたことがあるという。「相手の足の形を見て、行けそうかなと行ったんですが…。立ち合いだけ集中して、後は体の自然な反応にまかせて相撲を取っていきました」。十両では93年初場所で智ノ花が花ノ国に見せて以来の珍手は、惜しくも次回以降に持ち越しとなった。

