大関経験者で西前頭筆頭の朝乃山(30=高砂)が、今場所初の3連勝で7勝5敗とし、勝ち越しに王手をかけた。今場所で金星を挙げている西前頭3枚目の隆の勝に、立ち合いから相手の右のど輪で上体をのけぞらせたが、すぐに反撃して右を差して寄り立てた。相手に寄り返されたが、前に出続けると、ようやく左上手を引いて寄り切った。3年ぶりの対戦だったが、過去5勝1敗という合口の良さを継続させた格好となった。

今場所初めて白星を2つ先行させたが「当たってからの流れが悪かった。中に入られて、上体だけで寄ろうとしていた。そこがダメ。(最後は相手が)止まったので、思い切って上手をガバッと取って引きつけた」と、浮かない表情で振り返った。疲れはなく「体は動いている方」だという。だからこそ、納得のいく取り口ができないことに、もどかしさも感じている様子だ。

前日11日目は、同じく今場所で金星を挙げている王鵬に快勝していた。立ち合いで右を差せなかったが、左のおっつけで相手を横向きにして、そのまま前に出て最後は寄り切り。立ち合いなどへの課題も口にしたが「相手の右肘に、ちゃんとあてがいながら崩して攻められた」と、一定の手応えも口にした。

前日の王鵬戦後は「残りが大事。全部勝つ気持ちでいきたい。(2桁白星の可能性は)なくはない。まだチャンスはある」とも話していた。勝ち越しに王手をかけたが、あくまで目標に掲げているのは2桁白星だ。