東幕下26枚目の千代虎(22=九重)が敗れ、今場所初の相撲を取っての白星、勝ち越し王手ともにお預けとなった。西幕下28枚目の魁郷に、立ち合いから突いて前に出たが、タイミング良く引かれたところで前のめりにバランスを崩し、はたき込まれた。

今場所は黒星発進だったが、二番相撲の時天嵐戦、三番相撲の丹治戦と、2番続けて不戦勝。特に前日19日の6日目で予定されていた丹治戦は、相手が寝坊で不戦勝となる、午後に取組が行われる幕下では珍しい形での不戦勝だった。直前まで取組が行われるつもりで準備していたが思いがけない結末。不戦勝になると知ったのは「土俵下でした」という、取組直前のことだった。

2番続けて相撲を取らず、敗れた2日目の一番相撲以来、5日ぶりの取組だった。相撲勘の部分でも、思いがけないブランクの影響がないわけはない。それでも「それは言い訳になるので」と、あくまでも自身の問題だと強調した。ただ、今場所前は「自転車で20分ぐらいと」いう、二子山部屋に出稽古するなど「いい稽古ができていた」と、状態は良いと自認している。

この日の取組後に「もっと落ち着いて、まわしを引けたらよかった。まだ相撲を取って勝っていないですからね。頑張ります」と、唇をかんで振り返った。まずは、あと2勝、会心の白星を挙げて勝ち越すことを目指すと誓っていた。