米国とフランスに遠征する中学硬式野球の2つのリトルシニア日本代表が結成された。日本の10連覇がかかる「2025MCYSA全米選手権」と新設される「ヨーロッパ選手権プレ大会」に派遣される18人ずつ36人の選手が決定した。関東連盟は6日に都内でトライアウトを行い、41人の候補者から17人が選出された。
【7月下旬に米国、フランス遠征】
全米選手権日本代表は7月14日に東京・羽田空港を出発。22日に帰国する。イリノイ州クリスタルレークで米国やプエルトリコなど野球強豪国のチームと予選リーグ、決勝トーナメントを戦う。秋山和久監督(栃木下野監督)、石崎学コーチ(取手監督)が率いる日本代表はコロナ禍をはさんで9連覇中で、予選から厳しいマークを受ける。
来年開催のヨーロッパ選手権のプレ大会への遠征は7月22日に大阪・関西空港を出発、29日に帰国する。フランス、オランダが参加予定で、日本代表は土居和彦監督(奈良西監督)、下条真佐実コーチ(大体大浪商監督)が率いる。
23年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でチェコ、イタリア代表が活躍したように、欧州各国では野球熱が高まり始め、16歳以下のユース世代の選手権開催が期待されていた。そのプレ大会開催国のフランス代表は、かつて元阪神監督の吉田義男氏が監督を務めるなど、日本と深い縁で結ばれている。
【吉田義男さんと大谷翔平】
さらに、今回の招待につながったのは、ドジャース大谷翔平が中学時代に一関リトルシニア(岩手)に所属していたことだった。
受け入れた日本リトルシニア中学硬式野球協会の林清一会長は「大谷選手は日本だけでなく、野球人気を世界に広めてくれています。『野球って面白いな』ってところから、子どもたちに視野を広げてもらいたいし、我々も海外で野球をやる機会が増えてよかったです」と話している。
【関東連盟から17人選出】
関東連盟のトライアウトは雨天のため、都内の球場から、室内練習施設に移動して行われた。秋山監督らスタッフを中心に投球と打撃、守備練習などを確認。全国各連盟の候補者と、ポジションのバランスをとりながら最終決定した。
◆吉田義男氏とフランス 知人の紹介をきっかけに、89年から6年間、野球のフランス代表監督を務め、自らノックバットを握って育成、欧州選手権で2度4位に導いた。野球普及への貢献から11年7月にフランス野球・ソフトボール連盟の名誉会員に選出。同連盟主催の国際大会に「吉田チャレンジ」と命名された。
【関東連盟所属の全米選手権日本代表】◆見方 名前(よみがな)❶所属チーム❷ポジション❸投打❹身長(センチ)・体重(キロ)❺自己PR
石原悠李(いしはら・ゆうり)❶世田谷西❷投内外❸左左❹174・68❺変化球を低めに集めて打ち取り、コンパクトなスイングで鋭い打球を飛ばします。外国の選手から1つでも多くのアウトを取りたいです。
林虎之介(はやし・とらのすけ)❶調布❷投内外❸右右❹170・76❺広角に本塁打が打て、MAX130㌔の投球が持ち味です。仲間と力を合わせ、刺激を受けながら自分自身も成長したいと思います。
立川琉聖(たちかわ・るい)❶調布❷投❸左左❹175・65❺キレのある直球と、変化球が武器。大柄な選手にも臆せず、全力勝負で自信をつけたいです。優勝に貢献できるように、精いっぱい頑張ります。
大隅亮佑(おおすみ・りょうすけ)❶静岡裾野❷捕❸右右❹164・64❺スローイングと声がアピールポイントです。打撃はコンパクトなスイングで鋭い打球を打てます。声でもプレーでもチームを鼓舞できるようにしたいです。
坂本晃太郎(さかもと・こうたろう)❶浦和❷内❸右左❹168・65❺場面に応じた打撃ができ、長打も打てます。走攻守、すべてにおいて自信があります。高打率を目標にして、チームの勝利に必ず貢献します。
佐藤新志(さとう・あらし)❶浦和❷投内❸右右❹175・71❺全国トップレベルの選手たちとプレーできるのが楽しみです。リトルシニア代表の誇りと感謝の気持ちで、胸を張ってプレーしたいです。
鷲巣颯太(わしのす・そうた)❶熊谷❷内外❸右左❹167・65❺代表に選ばれるために必死に練習してきました。足の速さ、守備範囲の広さは誰にも負けません。どこでも守って10連覇に貢献します。
成田親太郎(なりた・しんたろう)❶栃木下野❷捕内❸右右❹173・70❺勝負強さと走者を圧倒する強肩が持ち味です。試合の流れを読み、連覇に貢献できるよう、栃木下野で培った「全力疾走」で戦います。
宍倉友基(ししくら・ともき)❶千葉西❷投内外❸左左❹164・64❺武器はキレのあるスライダーです。どんな相手にも全力でぶつかって、謙虚に、どんな相手でも認める勝者になって、世界一を目指します。
相田陸歩(あいだ・りくほ)❶取手❷投内❸右両❹176・96❺パンチカと力強い投球が持ち味です。力を合わせ一戦必勝で戦い抜きます。指導してくれた方々や支えてくれた方へ、プレーで恩返ししたい。
松本隼(まつもと・はやと)❶取手❷投外❸左左❹172・60❺キレのある直球と多彩な変化球が武器。他国と対戦する機会は少ないので楽しみです。大柄な選手が多いと思うが、それに負けない投球がしたい。
【関東連盟所属の欧州選手権プレ大会日本代表】◆見方 名前(よみがな)❶所属チーム❷ポジション❸投打❹身長(センチ)・体重(キロ)❺自己PR
杉本陽之助(すぎもと・ようのすけ)❶足立中央❷内❸右右❹172・65❺持ち味は守備範囲の広さ、積極的な走塁です。二遊間を守れます。チームのためになんでもやります。海外の選手と全力で勝負したい。
今村洸介(いまむら・こうすけ)❶江戸川中央❷捕外❸右右❹176・72❺肩とプレー中の視野の広さに自信を持っています。強気のプレーとムード作りで、どんな状況でも貢献して、優勝目指して頑張ります。
長島和紀(ながしま・かずとし)❶福生❷投内外❸左左❹172・68❺主に投手を務めています。伸びのある直球と攻めの投球を生かし、大会ではチームの勝利に貢献したいです。全力で挑んでいきます。
和田明毅(わだ・あきのり)❶千葉市❷投外❸右右❹171・64❺伸びのある直球、長打率と高い出塁率に、足を生かした走塁、守備が長所です。海外の選手に負けないスピードとパワーで貢献します。
高坂律樹(こうさか・りつき)❶市川❷投❸右右❹175・72❺三振を取れる直球と変化球のコンビネーションがどれだけ海外で通用するのか試したい。自分の持ち味を最大限出してチームの優勝に貢献したい。
安藤名和哉(あんどう・ななや)❶市川❷外❸右右❹169・70❺俊足と長打力、広い守備範囲と強肩が強みです。素晴らしい仲間と優勝を目指し、リードオフマンとしてチームを勢いづけたいです。

