元NHKのフリーアナウンサー膳場貴子は19日、MCを務めるTBS系「サンデーモーニング」(日曜午前8時)に生出演。現役の自衛官が12日の自民党大会に出席し君が代を歌唱したことをめぐり、自衛隊法抵触の疑いがあると批判が出ていることについて、コメントした。
膳場は、「世良公則さんが往年のヒット曲を披露した自民党大会。冒頭で国歌を歌ったのは、現役自衛官のソプラノ歌手です」として、「演奏服」と呼ばれる制服姿で君が代を歌唱する自衛官の様子を映像で伝えた。この行為について、政治的行為が制限されている自衛隊法に違反する可能性が浮上しているが、小泉進次郎防衛相が国会で「私人としてイベント会社からの依頼で国歌を歌唱したものと聞いている。国歌を歌唱することは政治的行為に当たるものではない」などと答弁し、自衛隊法には当たらないとの認識を示したVTRも紹介。小泉氏は、事前に自身への報告がなかったとも述べているが、膳場は「ただ、問題視されたのは(君が代歌唱ではなく)、政治的中立を保たなければならない自衛官の、政党への大会への参加です」と、小泉氏の本質からそれたような答弁に、ピシャリと苦言を呈するように、ナレーションで述べた。
党大会に来賓出席していた日本維新の会の藤田文武共同代表が、その後の定例会見で「不適切だったという評価を下さざるを得ないと思う」と述べる中、木原稔官房長官が15日の衆院内閣委員会で「法律に違反することと、政治的に何か誤解を招くようなことがないかということは、別の問題。それはしっかり反省すべきだと思う」と応じた内容も伝えた。
VTRの後、膳場は、「与党からも、法的に問題はなくても政治的には抑制的にやるべきだったと苦言を呈している状況です」と指摘した。膳場から見解を問われた元AERA編集長のジャーナリスト浜田敬子氏は「党大会で自衛隊の人に歌唱してもらうということが内部で検討されている時点で、これはヤバくないですか、自衛隊法に抵触しませんか、という議論にさえなっていないことに、すごく危機感を抱く」と指摘。「小泉氏は、自分のところに報告がなかったと、組織の問題にしてしまっている。そもそも小泉大臣は党大会の後に(自衛官と)ツーショットを撮ってXに投稿し、批判されたら削除している。ここにも認識の甘さがある」として、「自衛隊内の問題でも防衛省内の問題でもなく、私は自民党の問題と思っている」と応じた。



