清原果耶(18)が3日、東京・新宿バルト9で行われた初主演映画「宇宙でいちばんあかるい屋根」(藤井道人監督、9月4日公開)完成披露試写会で、桃井かおり(69)から「私が彼女についていった」と言われ「何て答えて良いか分からない」と恐縮した。

この日、米ロサンゼルス在住の桃井は、現地時間3日午前2時半にリモートで参加した。清原は、スクリーンに映った桃井の姿を見て「久しぶりです。画面越しでも、うれしいです」と喜んだ。その上で、桃井と共演した印象ついて「私が何か口にするのは、おこがましいんですけど、一緒にお芝居をさせていただいて、こちら側に伝わるエネルギーの濃さ、大きさをとてつもなく感じることができるお方。前、向かなきゃと奮い立たされた。現場で、必死に後をついていきたくなった」と語った。

一方の桃井は「今、ものすごい孤独な女優さんだなという印象。すごい真面目で、本気で映画を見えているし、自分が何をやろうか本気で見ている。絶対、邪魔しちゃいけないなという気分に初めてなった」と清原を評した。そして「彼女がストイックに考えていることは、私も、そういう時期があったから、すごく分かる。だけど、彼女の表現しようとしているものが見えなくて、冗談抜きに、私が(清原に)ついていった。映画を見て、彼女はすごい良かった」と称賛した。その言葉を聞いて、清原は恐縮しきりだった。

「宇宙でいちばんあかるい屋根」は作家・野中ともそ氏の同名小説の映画化作品。大学生に恋する一方、父と育ての母の間に赤ちゃんが生まれることに心が揺れる14歳の少女大石つばめ(清原)が、キックスケーターを乗り回し、夜空を舞う星ばあ(桃井)に悩みを打ち明ける物語。清原は主題歌「今とあの頃の僕ら」を、自身名義で初めて歌唱している。

清原は「初主演作という言葉、エンドロールで自分の曲が流れるのが客観視できない。安心感のような喪失感が大きかった。すごい良かったと声をかけていただき、良い作品になって良かったなと、うれしい気持ちになった」と笑みを浮かべた。