日本テレビ系「皇室日記」(毎月第4日曜午前6時)は24日の放送で、番組の初代キャスターを務め、今月2日に90歳で亡くなった久能靖さんをしのぶコーナーを放送した。

久能さんは東大文学部を卒業後、日本テレビ入社。1972年のあさま山荘事件で強行突入の日に9時間の生中継を行ったほか、昭和天皇崩御に際して特別番組でキャスターを務めた。90年にフリーとなった後も、同局「午後は○○おもいッきりテレビ」内のニュースコーナーなどでキャスターを担当。「皇室日記」では、前身の「皇室グラフィティ」時代も含めて17年にわたりキャスターを担当した。

この日は番組の後半部分で、現在キャスターを担当する井田由美アナウンサーのナレーションで、皇室取材を30年にわたり続けた久能さんの業績を紹介。1996年に放送された「皇室日記」第1回放送時の映像に始まり、「久能さんは現場取材を第一に、知られざる皇室の姿を取材してきました」として、三笠宮さまや常陸宮さまや同妃華子さま、高円宮ご夫妻への単独インタビューや、上皇ご夫妻の戦後60年のサイパンご訪問や同70年のパラオ・ペリリュー島ご訪問、2018年の沖縄ご訪問などを間近で取材し、皇室と戦後の歩みについて伝え続けた姿も伝えた。

また20年以上、久能さんのインタビューを受けてきたという元宮内庁長官の羽毛田信吾氏が番組の取材に応じ、「取材を受けた都度感じたことは、非常に厳しいご質問をいただく時も、裏に流れている『日本の皇室を大事にしたい』『皇室と国民とのかけ橋になりたい』という…。縁の下の力持ちの人たちの活動まで非常に目配りをなさって伝えていただいた。皇室の行く末についても人一倍ご心配になられ、そういうことも私にぶつけてこられるジャーナリスト魂という、ある種のすごさみたいなものを非常に感じました」と久能さんをしのぶ様子も伝えた。

コーナーの最後は「新天皇、皇后両陛下が国民のみなさま方から温かく迎えられていることを実感いたしました」とリポートする久能さんの笑顔で締めくくられた。

久能さんは、2日に老衰のため亡くなったことが、8日に明らかになった。