大阪国際文化芸術プロジェクト「壽 初春歌舞伎特別公演」(27年1月9~24日、大阪・新歌舞伎座)の記者発表会が28日、大阪市内で行われ、歌舞伎俳優中村鴈治郎(67)、片岡孝太郎(58)、片岡愛之助(54)、市川中車(60)、中村壱太郎(36)、吉村洋文大阪府知事(51)、横山英幸大阪市長(45)が出席した。
昼の部は「小栗栖の長兵衛」「弁天娘女男白浪(べんてんむすめめおのしらなみ)」「廓文章(くるわぶんしょう) 吉田屋」、夜の部は「寿曽我対面(ことぶきそがのたいめん)」「義経千本桜 渡海屋・大物浦」「鷺娘(さぎむすめ)」の演目が披露される。
大阪松竹座が閉館となり、今回は初の新歌舞伎座での開催となる。
鴈治郎は「大変ワクワクしています。引っ越しのような心境」と話し、「(新歌舞伎座がある)上本町で歌舞伎ができるのを大変楽しみにしている。正月に大阪で歌舞伎が打てることを大変うれしく思っている」と喜んだ。
孝太郎も「1月が誕生日。誕生日を大阪で祝えてうれしい。皆さま、私の誕生日を祝いに新歌舞伎座に来て」とアピールし、愛之助は妻・藤原紀香の芝居しか見に行ったことがなく、「自分も出たいと思っていて、あちらの社長から『出てください』とお願いされていた。『喜んで』と言っていた約束がやっと果たせてうれしく思っています」と語った。
鷺娘を演じる壱太郎は「映画『国宝』のラストシーンを飾りますのが鷺娘。私も『道成寺』『曽根崎心中』を演じてきて、もう球はございません。最後の一球をどこで投げるか、来年の1月に投じさせていただきます。これまでを超す最高の鷺娘をお届けしたい」と意気込み。「父は引っ越しするワクワクした気持ちがあると話していましたが、私は緊張、責任感を感じています。引っ越してうまくいかなければ来年続けることができない。強制退去を命じられないように、必ず続いていく大きな公演となるよう全身全霊で勤めてまいりたい」と誓っていた。
松竹は松竹座の今後について、府市と協議の上、「新たな文化芸能の発信拠点の実現に向けて取り組んでまいります」としている。吉村氏からは「場所は変わるが、道頓堀の文化、上方発信の拠点、これは絶やすことなく進めていきたいと思っている。松竹座について皆さんと連携を深めてまいりたい」との言葉もあったが、松竹の山根成之副社長は「発表させていただいているとおり」と話すにとどめた。



