中村隼人(32)が8日、都内で、「吉例顔見世大歌舞伎」(11月1~25日、東京・歌舞伎座)で上演される「通し狂言『仮名手本忠臣蔵』」の取材会に、尾上右近と出席した。

「五、六段目」「七段目」で、初役で早野勘平をつとめる隼人は、浅葱(あさぎ)色の着物を着た勘平のスチール写真を見ながら「歌舞伎役者で立ち役をやっている者は皆、勘平にあこがれて、この浅葱の衣装を1度でも着たいと思う方が多いんじゃないかと思う。僕も撮影当日にこの衣装を着させていただいて、いよいよつとめさせていただくんだという気持ちになりました」と話した。

片岡仁左衛門に教わるとし「近年、近くで修業させていただいていることもありますし、一番かっこいい役者だと思っています。勘平のお話をいただいた時には、すぐにおじさまにご報告して、教えていただきたいと言いました」とした。

また、13年に国立劇場で、「仮名手本忠臣蔵」のアナザーストーリーと言える「忠臣蔵形容画合(すがたのえあわせ)」で勘平を演じた時、故中村吉右衛門さんに教わったことを振り返った。

隼人は「手取り足取り、怒られていました」と苦笑いし「勘平をやるには、すっきりしていないといけない、と言われました。姿勢、足さばき、とにかくすっきりと、と。ほれられる役者にならないとだめだとも言われました」と話した。

当時は完全に理解できなかったこともあったそうだが、経験を重ねる中「いろいろな先輩に同じようなニュアンスを言われることもあり、こういうことだったのかと、自分の中で確信に変わっていって、自分の中に落とし込んでいくことが多くありました」とした。