山崎貴監督(62)の新作映画「ゴジラ-0.0」(11月3日公開)ジャパンプレミアが19日、東京・TOHOシネマズ日比谷で行われた。9月26日(日本時間27日)に米国で開催された、第64回ニューヨーク映画祭のスポットライト・ガラ部門で世界最速上映されたのを経て、満を持しての国内での初上映となった。

今作から参加した田中泯(81)は劇中で、戦争で心に大きな傷を負った生物学者・村上寛治を演じる。オファーを受けた時の思いを聞かれると「まさかの、まさか。すごい驚いた。自分が戦争が終わった昭和20年に、アメリカに燃やされた東京で生まれた。自分の中に生き続けてきて」と、戦争で傷を負った役への思いを吐露。「撮影の記憶を、しょっちゅう思い返しても、ほとんど震えっぱなし」と語った。その上で、試写の感想を聞かれ「初号を見ても、やっぱり震えていた。こんなに震えた映画出演は初めて。他の作品とは違う、ということは、ハッキリしています」と語った。

23年の山崎監督の前作「ゴジラ-1.0」から続投の吉岡秀隆(56)も試写の後「ショックで2日半、ご飯が食べられなくなった」と振り返った。その上で「救ってくれたのが(自身が主演した山崎監督の07年の映画)『ALWAYS 続・三丁目の夕日』で。見たら、もう1度、見たいなという気持ちになり、(13年の山崎監督の)『永遠の0』を見てから(田中)実央さんとIMAXで見て、とんでもない映画というか、神話。なぜかグルグル回った。立ち直るのに時間がかかり、食らった」と続けた。

初代「ゴジラ」(本多猪四郎監督)は、54年3月1日に米国がビキニ環礁で行った水爆実験で被爆した第五福竜丸事件に着想して作られた。「ゴジラ-0.0」は、シリーズ30作目で初めて平洋戦争末期から終戦直後の47年の日本を舞台に描いた「ゴジラ-1.0」の2年後に、復興を遂げて、ようやく訪れた日常に絶望の到達点が襲いかかる様を描く。前作では、吉岡が演じた海軍の兵器開発に携わった技術士官・野田健治がゴジラを打倒する海神(わだつみ)作戦を立案した。

今作では、野田が局長を務める大型災害対策事務局に、長澤まさみ(39)が演じた天才気象予報官・青山真琴が気象台から出向。「1つ、プランBを提案したいので、よろしいですか」と告げ、野田により鳴神(なるかみ)作戦の始動が宣言される。

この日は、「ゴジラ-1.0」から引き続き敷島浩一を演じた主演の神木隆之介(33)妻典子役の浜辺美波(26)をはじめ水島四郎役の山田裕貴(36)秋津淸治役の佐々木蔵之介(58)堀田辰雄役の田中美央(52)も登壇した。