政界地獄耳

【政界地獄耳】二階陣営VS安倍、麻生、甘利の3A

★自民党幹事長・二階俊博が19年の参院選広島選挙区で自民党公認で当選した河井案里に党本部が提供した1億5000万円の支出について「支出された当時は私は関係していない」と発言したのが17日。政界は騒然としたが、翌18日には「党本部としての党全般の責任は私にあることは、当然のことだ」と少しずつ修正。反二階陣営と目される自民党の半導体戦略推進議員連盟(会長・甘利明税調会長)が21日に開かれ、党所属国会議員約100人が参加。初会合には約60人が出席した。前首相・安倍晋三と副総理兼財務相・麻生太郎が最高顧問に就任したことから安倍、麻生、甘利の3Aと呼ばれているそうだ。

★二階の会見では甘利が参院選当時の選対委員長で広島担当だったと関与を示唆したが、「1ミクロンも関与していない」(甘利)だそうだ。それでいて二階側近の幹事長代理・林幹雄は「幹事長が発言しているんだから、根掘り葉掘り、党の内部のことまで踏み込まないでもらいたい」とけん制という名の「記者諸君どんどん調べろ」とあおった言い方だった。

★21日の議連会合をまたいで党内では安倍連合対幹事長陣営の対立構造が激化してきたとみる向きが増え始めた。すると24日、二階自身が会見で“ねほりはほり”語り始めた。まず「交付金支出には甘利は関与していない」と発言を撤回した。また自身について「党全体のことをやっているのは総裁とか幹事長の私。党の組織上の責任はわれわれにある」と述べるとともに「選挙前の各種調査に基づいて重点地区を決め、同時に党内手続きを経ていく。個別の誰が、ということではない」などと「関与していない」という前言を翻すものの細部について言及は避けた。両陣営ともに「すねに傷ある」(自民党ベテラン議員)だけにスキャンダル合戦に発展しかねないが、まだまだ続きがありそうだ。(K)※敬称略

政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

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