政界地獄耳

【政界地獄耳】菅政権ウルトラC橋下徹の東京出馬 維新との連立で政権維持

★即効性のないコロナ禍対策、ワクチン供給の手際の悪さ、五輪開催直前までの不祥事の連鎖など首相・菅義偉があてにしていたさまざまな策は相次ぐ失敗に陥り、菅内閣の支持率低下が続く。与党議員は秋の衆院選挙に不安を隠せず、野党議員は勢いづく。20日、札幌市で講演した前首相・安倍晋三は衆院選に関し「厳しい戦いになるだろう。自民、公明両党の政権が安定して政策を実行する上で、何としても勝ち抜かなければいけない」と危機感を募らせた。

★一部報道では、都知事・小池百合子が自民党に復党するか、新党を結党して衆院選挙に臨み、疲弊して劣勢の自民党の救世主になるのではないかとの声もあるし、それを歓迎する声もある。ところが自民党と立憲民主党の議員はそれぞれ菅政権にはV字回復の秘策があるのではないかと話す。2人が見る情勢分析はいずれも自民・公明が苦しみ、両党の支持者も浮動票と同じように離れていくのではないか。本来ならその票が立憲や共産に流れていくのだろうがウルトラCがあるのではないかという。

★2人の考えを総合すると「大阪府知事、大阪市長を歴任した橋下徹の東京での出馬だ。大阪以外に党勢が広がらない維新も先の日曜日に兵庫県知事を誕生させた。続いて橋下が衆院選挙に出れば与党から離れた票が野党に行かず維新に集まってくる。自民党も大きな返り血を浴びるだろうが、維新がその議席を死守すればそのあとの連立で政権は維持できる。それどころか野党に入るはずだった浮動票は維新に行くことで、野党は壊滅しかねない。それこそ解散直前の出馬表明で、それまではメディアで政権批判をし続けてくれればいい。小池は当て馬ではないのか」というもの。確かにそれが実現すれば、政権批判票と浮動票をごっそり維新にもっていかれる。真夏の世の夢はあるか。(K)※敬称略

政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

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