政界地獄耳

【政界地獄耳】意外な人事の背景に「松下政経塾」人脈

★15日の自民・立憲党首会談は極めて事務的なやり取りだったが、立憲代表・野田佳彦は首相の先輩として「少しやせたんじゃないか、よく食べ、よく寝ることをやった方がいいと言ったら、わかりました、焼き肉おごってくださいと言われた。あまり食べていないようだし、寝てもいないようだ。ちょっと心配だ」と気遣った。2人は松下政経塾出身。野田は1期生。自民党総裁・高市早苗は5期生。後輩だ。今の状況だと松下政経塾出身2人目の首相が生まれるということになる。

★松下政経塾はパナソニック創業者・松下幸之助が、これからの国家指導者を育成するべく私費70億円を投じて神奈川県茅ケ崎市に設立した。塾生は合格すると寮生活を強いられ豪華な講師陣の話を聴講できるなど、政治を目指す者の登竜門になった時期もある。元共同通信論説委員長・内田健三は同塾の常務理事を務め、元首相・細川護熙とも近かったため、同塾からの出馬者が相次ぎ、細川が結党した日本新党からは7人の塾出身者が当選している。同塾出身者は与野党にいて、高市側近には2期生の自民参院議員・山田宏がいる。また日本維新の会政調会長・斎藤アレックスは34期生だ。総裁選選挙管理委員長だった逢沢一郎も1期生だ。高市のネットワークで不思議な人脈が与野党にあるのは松下政経塾出身者と言える。もっとも新進党にもいたので野党人脈があるのも当然だが卒業生には民間人として活躍している者も多い。「初期の塾生は松下自身が面接をして入塾しているため、松下の面接で入ったか否かは塾の長い歴史の中でも1つの線引きとしてあるといわれる。まして寮生活は絆を強くする」(塾OB)。

★自民党議員が言う。「今回、インナーで構成される党税調に小野寺五典が就いたが、税調の専門家とは思わなかった。税の専門外の人を入れたいという高市の思惑だがこの人事はさすがに驚いた。すると小野寺も松下政経塾だった」。小野寺は11期生。意外な人事の背景には政経塾があった。(K)※敬称略

政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

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