★衆院選直前に立憲民主党と公明党の衆院議員が結成した中道改革連合。公示前の167議席が49議席に激減する惨敗を喫した。12日、同党常任幹事会で大敗の「総括文書」を決定した。「立憲民主、公明両党の支持基盤などから一定の議席確保が可能と判断したことが最大の誤算」「無党派層や他党支持層から支持を獲得するどころか、母体である両党、とりわけ立憲民主党をこれまで支持してきた無党派層等の一部離反を招いた」とした。次期衆院選について「政権批判が中心の従来型野党」からの脱皮、「中道支持の積極的理由となる国家ビジョンと看板政策の構築」、有権者に「政策論争重視の政権の選択肢」と認知されるよう求め「バラバラである限り『選挙互助会』のイメージ払拭は困難」などをまとめた。

★厳しく総括しているようだが、本質は当時の元首相で党代表・野田佳彦、幹事長・安住淳などの民主党野田内閣の亡霊たちがあの夢をもう一度と、自民党型保守政党への脱皮を図ろうとし、党の存立基盤ともいえるリベラル層を切り捨てても国民はついてくるとなめてかかった自滅の結果だ。また候補者は選挙直前に政党の公認を捨てる判断は誰もがしがたく、それを踏み絵にさせるやり口は党の体質といえ、独裁的で党内の融和や根回しを嫌う強引な体質の失敗ではないか。またベテラン勢がほぼ落選して壊滅。既に別の党になっているといえ、総括が促す公明、参院の立憲などとの早期合流は現実的ではない。

★「公明党はもとより支持母体の創価学会も自民党回帰にかじを切っていて来年の統一地方選を戦うため、地方議会の長年の自公共闘をやめる気はない。高市政権が続いている限り公明はおとなしくしているだろうが、早晩、合流どころか物別れは必至だろう」(野党関係者)。また旧立憲議員の離党が相次ぎ、一部には地方議員も含めて集団離党を視野に新たな政策ネットワークの構築などが模索されている。総括は未来の希望を持つために行うが、この布陣、この執行部で乗り切れるとは思えない。(K)※敬称略