政界地獄耳

【政界地獄耳】連合のけん制で進まない立憲と国民の共闘

★国民の支持拡大、党勢拡大に腐心している立憲民主党。5日に党の仕事始めで党代表・野田佳彦は「ネット上では、我々に対する評価、とても厳しいですよね。まだ『増税派の野田佳彦』と言われていますし『媚中(びちゅう)派の最高顧問』もいますし『態度の悪い幹事長』もいるし、あらゆる面でご迷惑をかけています。でも我々はやっぱりなんと言われようと粘り強く筋論をいって、そして右にも左にも傾かない、国民の生活に根ざした現実路線を中道の立場で訴えるというところで、ぶれないで頑張っていきたいと思います」と党内の顔である幹部たちをいじり、「間違いなく今年中に総選挙が行われるだろう」とし、ネット上どころか、国民や政界の中でもこれでは評価されないのも当然という空気を醸し出し、ため息を誘った。ある議員は「選挙があるなら自虐ネタなど披露せず『党の結束を固め他党にも声をかけて一丸となって戦う』と厳しい姿勢で言うべきだった」と失望をあらわにする。

★別の議員は「松下政経塾の後輩が首相になり、かわいくてしようがないのだろうか。対決姿勢というより、助け舟の方が多く、かといって国民民主党のように与党にすり寄れない分、理屈が多くなる。原発政策の見直しが党内で言われるが、静岡県御前崎市の中部電力・浜岡原発の再稼働で地震動を意図的に“過小評価”していた。社内で問題視されても、その後も不正行為が続いたとなれば、政策自体は厳しくすべきだろう」と“ブレ”を指摘する。

★5日の年頭会見で連合会長・芳野友子は国民民主党の連立入りについて昨年10月の「容認できないスタンスに変わりはない」との発言を踏襲、「看過できないとの方針を維持している」と述べ、連合の組織内議員が所属する立憲、国民両党について「野党の立場で政権にしっかり対峙(たいじ)する体制が必要だ」と国民と自民党の接近をけん制した。立憲のベテラン議員は「自民党が国民に秋波を送り連合がけん制、国民が態度を硬化、この繰り返しで立憲と国民の共闘が進まない。連合が黙っていてくれればものが動くのでは」と言う。先が思いやられる。(K)※敬称略

政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

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