★高市外交が好き嫌いの突っ張り外交に陥る中、21日、自民党党外交部会と外交調査会の合同会議が開かれた。政府側から外務副大臣・堀井巌が出席し、13日のロシアのウラジーミル・プーチン大統領の択捉島訪問が議題となった。速やかに抗議などをした首相・高市早苗や外務省の対応を評価する声があったものの、一番の強硬論は衆院議員・大塚拓が「対露政策を切り替えるべきタイミングだ」と訴えると、ベテランの鈴木宗男が「外務省、ちゃんと教えてあげなくてはダメ」と外務省をたしなめる一幕もあった。つくづく自民党にはベテラン議員が必要だと感じる。
★さて議題はトランプ政権がICC(国際刑事裁判所)所長・赤根智子らを制裁対象に指定したことに移ると、首相の「残念」という塩対応に比べ積極的意見が相次いだ。内閣改造が近いといわれ、そわそわする議員もいるだろうが、いうべきことを言い、すべきことをする政治家が求められている。まして隣国である中国、ロシア、北朝鮮と核保有国との関係が芳しくなく、頼みの韓国は米国のけん制にも立ち向かっている。日本では終戦記念日の15日、韓半島では日本の植民地支配からの解放を意味する「光復節」の式典で、韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領は1953年の休戦協定で戦闘は止まったが、平和条約が交わされておらず38度線でにらみ合いの状況が続く朝鮮戦争の終結へ「互いを脅そうとする意図を捨て、直接の当事者として、長く続いてきた戦争を終わらせるための協議を始めよう」と訴えた。大きな提案だと思う。
★野党議員当時、高市は国会で当時の首相・村山富市に「勝手に代表して謝ってもらっては困る」と言い、外相・河野洋平に「私自身は当事者とは言えない世代だから反省なんかしていない。反省を求められるいわれもない」と発言。外交とは歴史の継続性だし、過去を否定すれば歴史修正主義に陥る。その首相に対して、24日、北朝鮮の朝鮮中央通信は首相が終戦の日に靖国神社に向かって「遥拝」したことなどに触れ「戦犯国としての教訓を見いだそうとしない日本は、必ずその過去を繰り返すことになるだろう」「新たな軍国主義」とした。これで中ロ北朝鮮の歩調はそろったが、多くの冷静な議員は「強硬論」に走らないでもらいたい。(K)※敬称略


