★31日付、日本経済新聞は日経・テレビ東京の8月世論調査で「内閣支持62%に上昇」を報じた。内閣改造・自民党役員人事では“不記載議員”の入閣・幹部起用に「すべきでない」は67%と国民が「裏金議員」を忘れていないことを示す。しかしその声を代弁する政権の批判とチェックをすべき野党第1党が不在だ。政権与党に対してものをいう役割を担うはずの野党第1党という塊はなくなった。幾つかの世論調査では自民党に次ぐ支持政党第2党は共産党が担っている。
★さかのぼれば先の解散直前に当時の立憲民主党代表・野田佳彦と同幹事長・安住淳がリベラル路線の限界を感じ公明党と組むという判断を極秘裏に進めた政治音痴ぶりと、国民民主党を出し抜きたいという旧民主党から続く保守路線とリベラル路線という連合の同盟系と官公労系の対立の代理戦争がある。本来は国民と立憲に分かれた段階で落ち着くかと思われたが、国民が玉木雄一郎の個人政党化で固定されたことから、中道改革連合という大きな塊にして自民党と2大政党制にしたいという思いが重なったからだろう。有権者は昨日まで自民党と30年に渡る連立を組んでいた公明党をパートナーに突如として辺野古も原発も容認と民主党以来のリベラルと穏健保守のバランスを捨てたことに理解が追い付かない。その後も、地方議員もおらず、漂流していた中道に対しても不信感がぬぐえない。
★先月19日、この中道分裂を見越して「護憲リベラル共生」(略称・ゴリラ)が政治団体として旗揚げした。政界関係者が言う。「志は立派だ。野党不在の中、落選議員たちが何かしなくてはと動き出すのは当然だが、中道中枢にはそのパワーすらなかった。ただ護憲リベラルだけで新しいうねりが作れるかと言えばそんな簡単ではない。穏健保守がバランスよく組み込まれる必要がある。結局政治家は思想で動くが、舞台回しがいなければ山は動かない。それでいて政治家は塊という数を求めるが、なんでも塊があればいいわけではない。政権に対する視点、批判、改善策を持つ者の共通した意識が有権者と共になくては。今回もチャンスはあったが、舞台回しの政治家がいなかった」。野党構築の先は長い。(K)※敬称略


