総務省が4月中旬に公表した2023年10月1日時点の人口推計で、福岡県の人口が北海道を上回り、都道府県別では22年の9位から8位に上昇していたことが分かった。福岡県には九州一円から若者が流入している一方、北海道は人口減の進展が早く、逆転した。

推計によると、福岡県の人口は前年比0・26%減の510万3000人で、北海道は0・93%減の509万2000人。東京都以外の全ての道府県は人口減少となっており、減少率の全国平均は0・48%。

福岡県の人口減の歯止め役となっている福岡市は、若年層を中心に進学や就職に伴い、他県からの転入が著しい。市によると、市人口は約164万人で、40年には170万人に達する見通しという。

北海道は出生数が死亡数を下回る「自然減」の割合が全国と比べて高い。道によると、若い女性が道外に転出し、出生率が低いことが一因という。人口約196万人の札幌市も今後減少していく見通し。(共同)