25日の東京外国為替市場の円相場は対ドルで下落し、一時1ドル=155円70銭近辺と1990年6月以来、約34年ぶりの円安ドル高水準を更新した。前日に米長期金利が上昇したことを受け、日米の金利差拡大を意識した円売りドル買いが加速した。市場では政府・日銀による為替介入への警戒感が高まっており、日銀の金融政策決定会合を注視している。

米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ開始が遅くなるとの観測が出ている一方、日銀は25、26日の決定会合で、現行の政策金利を維持するとの見方が出ている。日米金利差の開いた状況が当面続くとみて、ドルを買って円を売る動きが広がった。

午後4時現在は、前日比77銭円安ドル高の1ドル=155円66~69銭。ユーロは1円33銭円安ユーロ高の1ユーロ=166円87~93銭。

25日の東京株式市場では、日経平均株価(225種)が大幅反落し、終値は前日比831円60銭安の3万7628円48銭だった。為替介入があった場合の円相場の急激な変動が警戒されたほか、前日に900円超上げた反動で利益確定売りもあった。(共同)