京都府南丹市で市立園部小の安達結希(あだちゆき)さん(11)の遺体が遺棄された事件で、交流サイト(SNS)上で「父親は中国籍」といったデマ情報が拡散している。父親の安達優季容疑者(37)を逮捕した府警は、これらを明確に否定。父は中国人だと誤って報道していた台湾のテレビ局が、謝罪声明を出す事態となった。

「中国籍の継父は財産目当ての結婚」「母親は32歳で父親は24歳」。逮捕前のX(旧ツイッター)への投稿では、容疑者の国籍や年齢に関する誤情報が複数確認された。また、容疑者の顔を生成人工知能(AI)を使用して加工したとみられる画像も拡散している。

Xの「中国籍」投稿の返信欄には、「中国人はやはり危険だね」「中国人なんて日本人の土地、財産目当てですよ」と誹謗(ひぼう)中傷する偏見的な文章も見られた。一方、「デマだと思うのであまり騒がない方がいいと思います」と注意する書き込みもあった。

台湾のテレビ局「民視」は17日、容疑者が中国人だとする誤情報を報道したとして謝罪する声明を発表。日本のSNSの情報を基に報じたという。逮捕前の15日夜に報じていた。ニュースサイトに掲載した動画は既に削除したという。民視の報じた誤情報が日本語に翻訳され、さらにSNSで広がった。事件は台湾でも注目されている。(共同)