サイバー攻撃を受けたニチレイのシステム障害の影響が、小売りや外食のほか学校給食にも波及したことが16日分かった。ニチレイは冷凍食品で知られるが、全国75カ所に冷蔵倉庫を保有し低温物流を支える業界の巨人。出荷業務は17日から順次再開するが、正常化までの時間は見通せない。
給食は仙台市内の小中学校4校で、計約680食分。市によると15、16日はプリンを他社製やアイスに変更。17日はゼリーや冷凍春巻きを他社製に変える。担当者は「学校現場ではアレルギーの確認が追加で必要になる」と話し、早期のトラブル解決を求めた。秋田市でも小中学校の給食に使うハンバーグが届かず、急きょ別の業者から鶏肉を仕入れて16、17日の献立を変更した。市教育委員会によると市内40校に影響した。
ニチレイの2026年3月期の連結売上高は7161億円。うち冷凍の加工食品事業が3342億円と最大で低温物流はそれに次ぐ3010億円と全体の42%を占める。競合他社も含めて小売り、外食向けに商品の保管から配送までを手がけている。関連の取引先企業は約5000社に上る。
日本ケンタッキー・フライド・チキンは納品に支障が出て店舗が臨時休業する恐れがあると14日に発表。16日時点で休業はないが、時短営業の店舗がある。「今後も状況に応じて休業する可能性はある」と明らかにした。イオンでも一部商品で欠品が続いている。
ニチレイは13日に不正アクセスによりシステム障害が起きたとを発表。15日にはサイバー攻撃を受けたことを改めて説明し、17日から冷蔵倉庫の入出庫業務などを再開するとした。顧客への影響範囲は調査中だ。(共同)

