藤井聡太竜王(名人・王位・棋聖・棋王・王将=24)への挑戦権を争う第39期竜王戦挑戦者決定戦、服部慎一郎七段(27)対柵木(ませぎ)幹太五段(28)の3番勝負第3局が24日午前10時から東京・千駄ケ谷「将棋会館」で始まった。ともに1勝1敗で迎えた最終局で、どちらも勝てば初の竜王挑戦となる。先手後手を決める改めての振り駒は歩が4枚出て、服部が先手、柵木が後手となった。

第1局(4日、大阪府高槻市「関西将棋会館」)は先手の柵木が得意の相掛かりから圧勝。第2局(13日、東京・千駄ケ谷「将棋会館」)は千日手指し直しの末に服部が居飛車の力戦から最後に抜け出した。

「ハットリくん」は、今年6~7月の棋聖戦5番勝負の挑戦者。初の大舞台は、藤井に3連敗で終わっている。リベンジのチャンスを得たい。

「マセカン」こと、柵木は竜王戦で1~6組まであるランキング戦で今期、下から2クラス目の5組を制した。1組5人、2人2人、3~6組は優勝者のみの計11人によるパラマス方式の決勝トーナメントで、最下級の対局から勝ち上がってきた。過去に5組優勝から挑戦したのは、23年の伊藤匠現2冠だけだ。

2023年3月に終了したプロ棋士養成機関「奨励会」の三段リーグで、2回目の次点を獲得し、フリークラス四段の道を選んで同年4月にプロデビューした。フリークラスからスタートした棋士でタイトル戦に挑戦したのは、23年棋聖戦と王位戦に連続挑戦した佐々木大地七段だけ。柵木が2人目を目指す。

また、今回勝てば竜王戦挑戦権獲得の条件を満たし、七段へと「飛び級」する。日本将棋連盟によると、2005年(平17)に現在の昇段規定となってから初めての例になるという。

快挙達成と「竜王戦ドリーム」の実現へ。愛知県西尾市出身で名古屋大工学部卒のマセカンと、同県瀬戸市出身の藤井との「愛知頂上対決」まで、あと1勝だ。

持ち時間は各5時間。昼食休憩、夕食休憩を挟み、24日の夜には決着の見込み。